予防接種の受け方

「毎週木曜日:13時半頃から14時半頃」
予防接種のために、病気の子どもがいない時間帯を設けています。
予防接種の予約はできるだけインターネットでお願いします。
予防接種には母子健康手帳が必要ですので、必ずご持参ください。
(接種の間違いなどを防ぐため、ご持参ない場合は接種することができません)

  • インターネット予約:前日の10時~17時
  • 電話予約:当日の10時~11時30分
  • 予約の変更や中止:インターネットで予約した場合でも電話でお願いします。
  • 「予防接種の予約」の登録は、「診察の予約」とは別に登録する必要があります。
  • 「予防接種の予約」の登録は、上記の時間以外でも行うことができます。

予防接種の予約はこちら

1.上記の時間帯に来院できない場合
「火曜日~金曜日:午後の時間帯」

    • 午前中は診察の人を優先しますので、できるだけ予防接種は避けて下さい。

  • 予約はお電話もしくはweb問診でお受けします。
    ※Web問診の方はお電話不要ですが、確認が必要な場合はこちらからお電話することがございます。
  • 接種後30分間は身体に異常な反応が生じる恐れがありますので、17時20分までに来院ください。

2.月曜日、土曜日、祝祭日の前後の日は診察の方を優先したいと考えていますので、原則として予防接種を行いません。
ただし、事情によりこの時間帯以外の来院が困難な場合あるいは緊急な場合は、前もって医師にご相談ください。

3.乳児健診の時に、予防接種も同時にできます。
「予約する際にお申し出ください」

予防接種ができない場合

1.種々の病気で発熱した場合は、解熱後3~5日以内

2.来院時の体温が37.5度以上

3.病気にかかった後の接種時期のめやす

  • 麻疹(はしか):治癒後4週間
  • 風疹、水ぼうそう、おたふくかぜ:治癒後2~4週間。
  • 突発性発疹、手足口病、ヘルパンギーナ、伝染性紅斑(リンゴ病)など:治癒後1~2週間

4.注射生ワクチン(麻しん風しん、みずぼうそう、おたふくかぜ、BCG)どうしの接種4週間以内

5.病気の潜伏期にある場合

6.昨日から、あるいは今日から咳や下痢が始まった時
病初期は、これから症状が悪化する可能性がありますので、接種は控えた方がよい

7.最後のけいれんが起こってから1~2カ月以内
詳しくは医師にご相談ください。

8.食物アレルギー(特に卵アレルギー)がある場合
きわめて強いアレルギーがある子ども以外は注意をすれば、接種可能です。

9.個々の詳しいことは医師にご相談ください。

予防接種を受けましょう

予防接種を受けることにより病原体に対する免疫をつけることで、私たちは様々な病気にかからなくて済むようになります。
特に乳幼児は抵抗力が弱く、命を脅かす病気も多いため、予防接種を受けて免疫をつけておくことがとても大切です。
最近のワクチン開発・普及により、多くの種類のワクチンを限られた乳幼児期に接種するようになってきました。
上のお子さんの時と違っているものもあります。母子手帳などでよく確認し、接種推奨期間になったらできるだけ早めに予防接種を受けましょう。

推奨されるワクチン接種スケジュール

横スクロールで表が見れます。

年齢 定期接種 任意接種
2ヶ月 インフルエンザ菌b型(ヒブ)①
肺炎球菌①
B型肝炎①
ロタウイルス①
3ヶ月 ヒブ②
肺炎球菌②
B型肝炎②
4種混合DPT-IPV(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)①
ロタウイルス②
4ヶ月 ヒブ③
肺炎球菌③
4種混合DPT-IPV②
(ロタウイルス③)
5ヶ月 4種混合DPT-IPV③
BCG
6ヶ月以降 インフルエンザ(毎年)
8ヶ月 B型肝炎③
1歳~1歳3ヶ月 MR(麻疹・風疹混合)①
水痘①
ヒブ④
肺炎球菌④
流行性耳下腺炎①
1歳6ヶ月頃 4種混合DPT-IPV④
水痘②
1歳半〜3歳 日本脳炎①②
2歳半〜4歳 日本脳炎③
5〜6歳 MR(麻疹・風疹混合)② 流行性耳下腺炎②
三種混合
ポリオ
9歳 日本脳炎④
11〜12歳 2種混合DT(ジフテリア、破傷風)①
ヒトパピローマウイルス①②③

日本の子どもが接種するワクチン

日本の子どもが現在受けられるワクチンの、おすすめ接種年齢、スケジュールを考える上でのポイントをまとめました。

◎ヒブワクチン

0-1歳に多い細菌性髄膜炎を予防するためのワクチンですので、生後2カ月になったら早めに受けましょう。
概ね4週間ずつあけて3回受け、1歳になってからの4回目の追加も忘れずに。

◎小児用肺炎球菌ワクチン(PCV13)

0-1歳に多い細菌性髄膜炎を予防するためのワクチンで、肺炎や一部の中耳炎にも有効です。
生後2ヶ月になったら早めに受けましょう。
概ね4週間ずつあけて3回受け、1歳になってからの4回目の追加も忘れずに。
ヒブワクチンとの同時接種をお勧めしています。

◎4種混合(DPT-IPV)ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)

乳児期に百日咳にかかると重症化します。確実に予防するために生後3カ月になったらすぐ接種しましょう。
概ね4週間ずつあけて3回受け、3回目より1年後の追加接種も忘れずに。

◎BCGワクチン

生後5カ月より1歳未満の間に1回接種します。
接種後はコッホ現象と呼ばれる早期の反応に注意しましょう。

◎B型肝炎ワクチン

乳幼児期に感染するとキャリア化する可能性が高くなるため、接種を行います。
生後2、3、8か月を目安に接種します。

◎ロタウイルスワクチン

冬場の乳幼児の感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)の主要原因のウイルスで、時に重症化し、点滴や入院が必要となります。
脳症を起こすこともあります。接種が遅くなるとワクチンによる腸重積症のリスクが高まるため、2回接種は生後6~24週まで、3回接種は生後6~32週までに接種を終える必要がありますので、早めに受けてください。

◎MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)

初回おすすめ月齢:1歳の誕生日を迎えたらすぐに受けましょう。
1回だけでは年数を経ると免疫が徐々に下がっていきます。幼稚園、保育園年長時の2回目も忘れずに。
患者との接触があった場合や流行状況など必要に応じて1歳前の接種も可能(任意)です。

◎水痘ワクチン(水ぼうそうワクチン)

1回目:生後12ヶ月~15ヶ月
2回目:標準的には1回目より6ヶ月~12ヶ月の間隔をおいて受けますが、最低3ヶ月あければ、2歳までは無料で受けられます。

◎ムンプスワクチン(おたふくかぜワクチン)

おたふくかぜは耳下腺の腫脹だけでなく、後遺症として難聴を起こすことがあるため、任意接種ですが接種をお勧めしています。
免疫を長期確実に保つために1歳時に1回受け、就学前年に2回目を受けましょう。

◎日本脳炎ワクチン

1歳半頃に4種混合、水痘ワクチンを接種後の夏前頃に1回目接種を推奨しています。
1回目から約4週後に2回目を接種し、3回目は1回目接種の1年後に接種をします。
4回目は9~10歳ごろの接種を推奨しています。

◎2種混合(DT)ワクチン(ジフテリア、破傷風)

標準接種年齢:11歳で1回
0-1歳時に受けた免疫を持続させるために忘れず受けましょう。

◎インフルエンザワクチン

6ヶ月以降より毎年流行前の10月~12月に2回接種します。
10歳以上では、免疫が得やすいことがわかっているため、当院では1回接種としています。

◎子宮頚がんワクチン

子宮頸がんワクチンは子宮頸がんの主な原因ウイルス(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防します。
それにより、子宮頸がんになることを回避することが期待されます。近年、子宮頸がんの患者数は増加傾向にあり、若い世代での罹患が著しいものになっています。
接種後にみられる症状に、接種部位の痛みや腫れ、赤みがあります。まれですが、重い症状(呼吸困難、手足の力が入りにくい、頭痛や嘔吐、意識の低下)が報告されています。
推奨年齢は小学6年生から高校1年相当の女子です。中学1年生になったら1回目を接種、1~2か月空けて2回目、初回接種の6か月後に3回目を接種します。

◎三種混合ワクチン(DPT)

学童期以降、百日咳の抗体価が低下して、百日咳に感染しやすくなる可能性があります。
特に家族内でワクチン接種前の赤ちゃんに感染すると症状が重く出る場合がありますので、任意接種ではありますが、ワクチンを接種することが推奨されています。
接種時期は就学前(年長児)と11~12歳(二種混合ワクチンの代わり)になります。

◎ポリオワクチン

ポリオとは感染すると手足のまひがみられ、一生残ってしまいます。現在、残念ながら治療薬がありません。
ワクチンのおかげで、現在日本ではポリオウイルスによる新たな感染はみられません。
それでは、なぜ接種を推奨するかというと、海外では依然としてポリオが流行している地域があります。
0歳、1歳で四種混合ワクチン(ポリオワクチンが含まれる)を接種していますが、年長になると免疫が低下してしまうのです。
海外からの渡航者が増えており、国内にウイルスが持ち込まれて感染することが懸念されていますので、年長さんになったら接種することをお勧めします。

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